温泉

温泉とは?

温泉なのか、そうでないのかというのはわたしたち人間が決めた定義に
よって分類されています。日本で現在その基準になっているのは、
昭和23年に制定された“温泉法” がもとになっています。
当時は厚生省が管轄でしたが、今は、環境省のホームページで
確認することができます。その定義によると、まず「地中から湧き出す温水、
鉱水および水蒸気その他のガス」とあります。
つまり“地球の中から湧き出している”ものであるということです。
これが、“温泉”とは何かを語る時に一番大切なことだとわたしは思います。
日頃忘れがちになりますが、地球は生きています。
その生きている地球の上にはさまざまな生き物がいて、
わたしたち人間もその一部です。生きている地球の中から
生まれ出る温泉は大地のエネルギーをしっかりと抱き込んだ
生命力を感じる水。だからこそ、わたしたちは温泉で
元気をもらえるのだと思います。温泉に入ることは
地球との対話だとわたしは考えています。
その地中から湧き出すという定義の次に2つの項目があります。

(1)源泉温度が25℃以上。または
(2)指定成分などの19の条件が1つ以上規定値に達している。

このどちらかの条件を1つでも満たしていれば「温泉」ということになります。
つまり、簡単に言えば、なんらかの体にいいと思われる条件を
クリアしているかどうかということです。ですから、温泉には、
温かいお湯、熱々の蒸気やガス、冷たいけれども有効成分が
入っているものなどさまざまな形があるというわけです。
日本には約3,000の温泉地があり、源泉数はおよそ28,000本。
  温泉は地球がくれた恵み、天然のものだから、
全てがオンリーワン、そこに行かなければ出会えない貴重な恵みです。

温泉にはどんな作用があるのでしょうか?

1)物理的な作用
< 温熱作用 >
お湯に入ることで体が温まり得られる作用で、血行促進して、
疲労回復、代謝促進などがこれにあたります。
血行が良くなるということは、もちろん美肌にとっても大切なこと、
肌へ栄養や酸素を運ぶのも、肌の老廃物を運び出してくれるのも
血液の大切な働きなのです。温かいお湯(37~40℃)は
副交感神経を刺激しリラックス。熱いお湯(42℃~)は
交感神経を刺激しすっきりとします。

< 水圧作用 >
水の中に入ることにより水圧がかかり得られる作用、
水圧がかかることで天然のマッサージになり血流がよくなります。
このポンプアップ作用により、リンパの流れも促進されて
むくみやだるさの解消につながります。

< 浮力作用 >
首までつかれば、体が軽くなり筋肉の緊張がほぐれて
リラックスします。頭を湯船の淵にのせて、体をふわりと浮かせる
“浮遊浴”は全身を脱力することができて癒されます。
浮力を利用して温泉の絶大なるリラクゼーション作用を
活用しましょう。また、浮力に逆らって体を早く動かせば、
筋肉のトレーニングにもなります。

2)転地作用
温泉に行く「旅」という行動により、日常を離れて
気分転換することができます。景色がきれいとか、
お宿が素敵とか、お食事がおいしいなども大きな要因といえます。
旅のなかで五感を刺激することで、
脳内ホルモンの活性化につながり元気がわいてきます。

3)薬理作用(化学的作用)
温泉の泉質(成分)から得られるそれぞれの作用です。
これは「一般適応症」と「泉質別適応症」に分かれています。
この泉質の違いによる特徴を理解して賢く温泉を活用すれば、
温泉はさまざまな美の恵みをもたらしてくれるのです。